工事中の安全と、建物が何事もなくその場所に末永く建っていられることを願い、地鎮祭を執り行ないます。
地鎮祭が終了すると、いよいよ配置図に則って建物位置を現地に出し、基準地盤面を設定します。それらが建主さんの意向に添っていることを確認してから基礎工事に入ります。
工事が始まれば私も毎日の様に現場に足を運びます。設計図に従って工事が行われているかをチェックし、不適格な箇所が有れば指導・手直しを行います。
また、その日に確認してきた事項、撮影した現場の進行状況を現場記録として保存していきます。建主さんの了解が得られれば、現場日記としてホームページ上で公開して行く事もあります。
基礎工事が完了すると、安全確保のため外部足場を組み、木組みの工事(木工事)に入ります。
木造住宅では骨組みが完了した後、棟木を取付け終わると上棟式が執り行なわれます。
建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、無事に建物が完成することを祈願します。また、近隣の皆さんにお披露目も兼ねて、建主さんの意向によっては餅や菓子などを撒いて祝います。
この時点で全体のボリューム感が把握でき、骨組みならではの壮観な眺めが堪能できます。今まで形として無かったものが、ボリューム感有る形となって現れた事に感動します。
棟上げが済むと屋根工事に入ります。
瓦・金属板・石綿セメント板等の仕上げ材で屋根を葺き上げ、日射・雨水が建物に入らないようにしてから外壁の工事に移ります。外壁下地・外部建具等を取付けながら、内部の工事も並行して進めます。また、状況を見ながら電気設備の配線・給水・排水設備の配管を行ないます。
内部建具枠が付き、各内部下地工事・外壁仕上げ工事が終了すると、内部の仕上げ工事に入ります。そして照明器具やコンセント、設備機器の設置をし、完成へと進んでゆきます。
外部足場を解体撤去し、建物外周りの給排水接続工事、電気・電話等の引き込み工事を行ない、建物に命を与えます。
建物が完成すると竣工検査を行います。
各検査(行政庁・設計事務所・建築主)に合格した後、建主さんへの引渡しになります。
引渡し後に建主さんの御厚意で行われるパーティーは、建主さん・職人さん・私達設計事務所の良好な関係の賜物であり、オープンシステム・分離発注方式の醍醐味でもあります。
定期点検は、引渡し後2年以内に契約書に基づく不具合について調査・対応いたします。
また、長期保証が切れる10年以内の不具合についても調査・対応いたします。
定期点検報告は、2年・10年と定められておりますが、日常の不具合についても対応します。